【コラム】藤川球児の新たなる挑戦、火の玉は復活するか

大リーグのレンジャーズを自由契約となった藤川球児が6月1日、四国IL・高知への入団を発表した。
藤川は自身のブログに
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元気になったらとにかく投げる喜びを1番に感じられる場所で腕を振りたい。
必要とされる場所で投げたい。そして家族と一緒に居たい。
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と綴った。確かに、高知は藤川の地元であり、トミー・ジョン手術を受け復活を目指す本人としては新たな挑戦となるだろう。

阪神と接触したものの、交渉は決裂

一方、この四国IL入りで「?」と思った阪神ファンも多いのではないだろうか。新聞には自由契約となった当時から阪神復帰有力とされていた。当サイトでも復帰について賛成かというアンケートに対して67%もの阪神ファンが「賛成」と応えた。反対していた人間からしても阪神復帰前提として、パフォーマンスを懸念してという意味合いだったに違いない。阪神も代理人・本人にも接触し、条件の提示まで済んでいたようだ。しかし、交渉は決裂に終わった。

決裂の原因は「起用法」?

ここからは推測だが、おそらく交渉決裂の原因は「起用法」だろう。ご存知の通り現在、阪神には絶対的なストッパーであるオ・スンファンがいる。セットアッパーにも昨年最優秀中継ぎ投手の福原がいて、さすがの藤川とはいえ今この瞬間に2人に割って入ることは難しいだろう。さらに言えば、阪神は肘への影響を懸念して先発での起用を提案したとも聞く。通常の考え方でいくと、中継ぎとして結果を出してきた藤川に対して先発としての期待値はそれほど高いものではない。つまり、阪神の提示した起用法も金額も藤川を満足させるものではなかっただろう。

藤川にとっても、阪神にとっても微妙なタイミングだった

トミー・ジョン手術を行った藤川にとって、この数ヶ月は「慣らし運転」である可能性が高い。連投などは避け、肘に負担をかけないように慣らしていく時期の藤川に対してレンジャーズはメジャー登録としてわずか40人の枠を用意することは難しかった。
一方でトミー・ジョン手術においては復帰後のパフォーマンスについて信頼性が高く、リハビリ、トレーニングを行えば怪我をする前のパフォーマンスに戻れるというが、阪神を始めとするNPB球団にはメジャーほどトミー・ジョン手術の事例がなく、復帰をした選手も多くはない故に、藤川に大枚をはたくのはリスクだと考えたのだろう。

全盛期の球威が戻れば現在でも引く手あまた

前述したとおり、トミー・ジョン手術で藤川が再び全盛期の球威を戻した場合、このタイミングで提示した額の何倍もの額を提示してくる球団が現れるだろう。JFK時代の藤川を知っている人間にとっては、その球威を取り戻して阪神のストッパーとして再び輝く藤川を見たいものだ。